第191章

切迫流産で入院したはずが、いつの間にか「虫垂炎」になっていた。

 渡辺芳美は首をひねって島宮奈々未を見た。

「島宮君、虫垂炎の手術だったのね」

 島宮奈々未は乾いた笑いを浮かべる。

「そうなんです、そうなんです。虫垂なんて、早く取っても遅く取っても、いずれ取ることになるんですし。ちょうどいいから取っちゃえば気が楽ですよ。これでビクビクしなくて済むし」

 天瀬姫代がわざわざそんなことを聞いてきた時点で、島宮奈々未には丹羽光世の仕業だと察しがついた。

 木下森と安島若菜は笑いをこらえている。笑いたいのに笑えない、という顔だ。

 渡辺芳美は心配そうに言った。

「じゃあ食事に気をつけ...

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